【行政書士】食べていける3つの理由【開業】

さて、唐突ですが私は行政書士です。
実際に開業し、生活をしています。

さて、しかしこの行政書士という資格、持っていても開業しない人が結構たくさんいます。
「どうせ開業したって、食べていけないよ」
「リスクが高すぎる」
「弁護士でも厳しいって聞くのに・・・」
と、様々な意見。
私個人としては、商売敵が増えないのでむしろ喜ばしいのですが、行政書士がもっと増えて、業界が盛り上がってくれればと思うのも事実。

では、行政書士は食べていけない資格なのか。
よく取り沙汰されるネタですが、今回はこのテーマに迫っていきたいと思います。

行政書士で生活できる3つの理由

実際、稼げるかどうかというのは個人の価値観によりますが、「一般的な生活」は十分に可能な範囲だと思います。いわゆる年収300~1000の間ですかね。

ではその理由を3つ紹介しましょう。

1.コストがかからない

豪華な事務所を一等地に構える、営業のために様々な団体に所属するなど、かけようと思えば際限なく使えますが、「営業するための最小限」を考えた場合には、驚くほど費用がかかりません。

在庫もなし。投資もなし。固定費は自宅であればほぼなし。

よく言う紙と鉛筆だけ、というのは言い過ぎですが、自宅があって、PCとプリンターがあれば、ひと通りの仕事はできます。あとは月に1万円足らずの会費を支払えば、立派な行政書士の出来上がりです。

勿論念のために言っておきますが、稼ぐためには、色々と費用をかける必要はあります。

事務所を構え、効率的な事務機器を購入又はリースして、人脈のために人付き合いをこなす。とすれば、月に10~20万円はかかることもしばしばです。

とは言え、そこまで使っているからには、一定のレベルまで稼いでいる人がほとんどだと思いますが。

2.色々なものと両立できる

例えば行政書士は最初の3年は食えない、などと言う方がよくいらっしゃいますが、3年の間食えないなら、別のことをすれば食べて行けます。性格や考え方次第なので、一本に絞った方が覚悟が決まって良い、という意見もありますが、様々な職種と両立できるのは行政書士の良いところです。

逆に言えば、この職種に縛られない、とも言えますね。例えばラーメン屋さんを開業すれば、空いた時間に他のことを、とは中々ならないでしょう。
仕込みにかかる時間、買い出しにかかる時間、何より営業時間、店にいなくてはならない。良くも悪くも縛られます。しかし行政書士は、「何もしなくても」営業時間です。広報は勿論必要ですが、何かをするのは、「受注してから」で良い職業なのです。卑怯な言い方かも知れませんが、他の付随としても行えますし、しばらくはバイトしながら3年耐えしのぐことも可能、ということです。

ちなみに私も23歳でこの業界に飛び込んでから、しばらく別のお仕事をしていたことがあります。

3.多くの行政書士が、人脈での紹介で生活している

「じゃあ今日は一般住宅100件まわってこんかい!」
営業というと、そんな台詞を想像しそうですが、行政書士の場合は異なります。
勿論、上記も一手法なのですが、それは「飛び込み営業」と呼ばれるものであって、行政書士の職種にはあまりマッチしない手法です。
というのも、行政書士のメインの顧客は個人事業主や株式会社などの「事業者」であり、一般市民ではないからです。
また、業務の多くが「継続案件」ではなく「新規」であることから、すでに営業をしている会社はもう許可を取得している、という推定が成り立ちます。
つまり、顧客は新規、これから始めようとする方を探さなければならないのです。

しかし、効果的な広告手法はあまり確立されておらず、HPを作る方、チラシを配る方、経営者の交流会に参加する方と様々な方法を実践している行政書士がいます。

ただ、そんなお金もかかり、専門的な知識のいる事をすべての行政書士がやっているかと言うと、そんなことは勿論ありえません。

では、どうやって仕事を得ているのか。

紹介です。

すでに一度お仕事をさせて頂いたお客様、同業者や他士業の先生方から、新たなお客様をご紹介頂きます。

これは一番確実で、一番一般的な方法です。

実力を評価されて、というのも前提としてありますが、多くは「知り合いに頼んでいる」ということに着目して下さい。

報酬金額や業務実績、立派な事務所やHPのデザイン、そんなものは一切関係がなく、知り合いに頼む、ということは、案外に一般的なのです。
それは勿論、行政書士に限りません。社労士でも司法書士でも、建設業でも運送業でも行われていることです。

それは一言で言えば、何も特別なことをしているわけではなく、顔を売れば、仕事に繋がる、という事実があるということです。

まとめ

つまり、開業して稼ぐには、PCとプリンターを買って、もしくは既にあるなら買う必要すらありません。あとは顔を売るだけです。仕事のない時間は他の事務所でお手伝いをするなり、バイトをするなり、何でもござれ。

そうすれば、まず最初の仕事にたどり着きます。
そこからは、繋げていくだけ。と言うよりは、きちんと仕事をすれば勝手に繋がります。
実際、そういうものです。
「きちんと仕事をする」という一点さえ出来ていれば、他はあまり必要ないかも知れません。

どうでしょうか。開業する気になりましたか(笑)。
根拠になってない、ですか。ではその根拠になりそうなものを次回は用意しましょう。
なった方は是非お住まいの都道府県の行政書士会にご連絡を。

案外、飛び込んでみると面白い世界だと思います。

ではでは今日はこのようなところで失礼致します。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.