行政書士に依頼をする前に確認しなければならない5つのこと

毎度、行政書士の岩田である。

今回はお客様の立場から、参考になる情報をば。
もしあなたが行政書士に依頼をしようと考えている場合の注意事項について、いくつかご説明をさせて頂こう。
他士業への依頼についてはどこまで準用できるのか分からない部分もあるが、いくらかは参考になると思う。

依頼をする前に知らなければならないこと

依頼をする、というのは、その案件について、その行政書士事務所に預ける、という意味である。行政書士にはこれまで書いてきたようにピンからキリまで数多の事務所があり、当然のように悪徳な事務所も存在しているのだ。
良い事務所、行政書士の見分け方については別途腕の良い行政書士の見分け方をご参照頂ければと思うが、ここでは依頼をする前に最低限チェックすべき事項について羅列していく。
各条項の詳細については、次回以降の記事において掲載をするため、興味のある方は目を通して頂ければ幸甚である。

1.料金

勿論確認する、と言いたいところであろうが、チェックの仕方にも一言申し上げたい。まず、
ア 事務所の報酬額
イ 許可であれば登録免許税や申請に係る手数料(要は登録先機関に支払う費用)
ウ 諸雑費の処理方法
このような分類で考えて確認を行ってほしい。

2.申請に必要な期間、期限

今回は許認可の例で説明を行うが、許可にはすべからく審査期間が存在すると考えて良い。なぜなら、許可とは、行政庁が審査を行ったうえで下すものであるからだ。申請を行ったその日、その当日に発効するのであれば、おそらく許可、認可ではなく登録、届出の部類であろう。
また、申請を行うまでの準備期間も知っておくべきだ。
許可の種類によっては膨大な添付書類のあるものもある。許可申請を行うまでに数か月単位かかるものも珍しくない。つまり確認する際には、
ア 申請までどのくらいかかりますか
イ 申請後はどのぐらいの期間で許可となりますか
ウ 許可後、業務開始までに期間はかかりますか
エ 上記の期間について、延長することはありますか
といったところか。

3.成果が得られなかった場合

許可は必ず下りると決まっているものではない。審査基準を満たしていれば、許可は下りるものであるが、その審査基準についても、状況の変化によって変動する可能性がある。
もし資本を投下したにも関わらず許可の取得ができなかった場合にはどうなるのか。
料金の返還、補償などはあるのか。これは行政書士にとっても明らかにすべき事柄である。

4.その業務に精通しているかどうか

これも腕の良い行政書士の見分け方に掲載した内容ではあるが、その行政書士の力量については是非確認しておかれたい。過去にどのぐらいの案件をこなしてきたのか、それとなく聞いてみても良いだろう。

5.担当者

相談を行った際、その担当者が対応をしてくるのか、は確認しておいて損はない。といっても行政書士の8割以上はフリーで動いているため、当人が動くよりない、というのが実情ではあろうが。この内容は行政書士事務所より税理士事務所への依頼について、よく聞くクレームである。しかし、当の行政書士が専門でない場合は、連携する事務所や行政書士と業務を進める可能性もある。

まとめ

1.2.3.は、システムに関しての質問。4.5.は人間に関しての質問と言えるだろう。また、システムがしっかりしていないところは、人間もしっかりしていない事務所が多い、というのも実感ではある。
依頼を行った後は、基本的に事務所報酬、つまりお金の絡みも発生するであろうし、何よりあなたの大切な事業、人生に少なからず相手方を関わらせることになる。どの事務所でも同じだろう、ではなく、きちんと労力を投入して確認を行うことが肝要である。
当ブログが、少しでもその一助となれば書き甲斐があったと思う。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.